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summary 何が目的の転塾なのかを、もう一度考える

 

シリーズの最終回は、これまで6回にわたってお話ししてきた[転塾]について、まとめのお話をしていきます。

保護者の皆さんの頭の中に、「転塾した方が良いのかな?」との思いが少しでもよぎったら、この回から読んでまずは全体を掴んでいただいても結構ですし、6回のシリーズ中から「これだ」と興味を持たれたテーマを選んでそこから読んでいただいても結構です。

そして何よりも、[転塾]するかどうかを考える際に「何が目的の転塾なのか、もう一度考える」機会としていただき、子供たちの将来を真剣に考え、[転塾]という選択肢にも真剣に向き合っていただければと思っています。

 

No.1 転塾は、いつするべき? ~ 転塾すべきタイミングと、特に注意したい時期

 

 

塾に通う子供の口から、「勉強は嫌い」「勉強したくない」「どうして勉強をしなければいけないの?」といったマイナスの言葉が出てきたら、転塾を考えるべきタイミングかもしれません。

 

子供からそう言われたときに、「もう少し頑張ってみて」と声をかけられる保護者の方も多いと思いますが、我慢して嫌いな勉強を続けることが、子供たちにとって本当に良いことなのでしょうか?

 

大手の塾の場合、ほかの子供に迷惑をかけなければ、時間潰しに来るだけの子供はそのまま放って置かれます。塾の先生も子供たち自身もその状態を保護者には伝えませんので、「知らぬは保護者ばかりなり」という状況が生まれます。保護者が気付いて一方的に問いただせば子供たちも反発するため、日頃から子供の状態をよく観察し、「おかしいな」と思ったら話を聞いてあげることが大切です。

 

有名校を目指す著名塾の場合、子供たちは小学4年生から篩(ふるい)にかけられることになります。これは、上位の子供たちさえ有名校に合格すれば「良し」とする考え方に基づいているためで、中位にいる子供たちはその頃から苦しみ、下位の子供は放って置かれるのです。それとともに、小学校の勉強は5年生の後半になると、それまでとは打って変わって一気に難しくなります。子供たちが勉強についていけなくなるのもその時期が多く、同じタイミングで転塾が多くなる理由がそこにあります。

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No.2 どうして転塾しても変わらないのか?

「転塾したけれど、成績も良くならないし、何も変わらなかった」という話をよく聞きます。

その原因として最初に考えられるのは、変わった先の塾でも前の塾と同じシステムで学習が進められているため、結局はそれについて行けない状態を繰り返すだけという結果になることです。

 

ではなぜ、どこの塾も同じ学習システムを採用しているのでしょうか?

その理由は、前にもお話ししたように、塾(特に進学塾)側としては、なるべく有名な学校になるべく多くの子供たちが合格してもらいたいと考えているからです。

しかもこれは大手の有名塾だけに限ったことではありません。中堅の塾や個人塾でも同じような学習システムを採用しているため、「どこへ行っても同じ」ことになってしまうのです。

 

では、「どこへ行っても同じ」ではない塾の見極め方は、どのようにしたら良いのでしょうか?

 

一般的に、どの塾でも入塾時の面談では子供の状態について聞いてくるものですが、その子の状態に合わせた学習プログラムまで組んでくれるところはまずありません。(もちろん個別指導塾の場合はありますが、かなり高額な授業料が必要になります)

 

その点【こだわり進学塾なかざわ】では、入塾時の面談でじっくりと話をすることから始め、子供の状態に合わせた学習法を考えます。その子がいま置かれている状態を観察し、保護者からも話を聞いた上で、どういった進め方が一番良いのかを選び出すのです。

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No.3 転塾で一番大切なのは、親の向き合い方

 

塾にきちんと通い、家で勉強もしているのに成績が上がらないという場合、その多くは、塾の授業についていけていないという状態にあると考えられます。

 

大手の有名塾の場合、成績が伸びていくのは上位の1~2割程の子供だけであり、残りの8割以上の子供たちは成績が上がらなくてもそのまま放置されていることは、前にもお話した通りです。

 

そして、塾の授業についていけない子供は、それでもなんとか頑張ろうとしますが、「基礎が理解できていない」上に「しっかり復讐ができない」状態では、いくら塾の授業や宿題にチャレンジしても何も身につかないということになります。

 

このように、保護者がちゃんと理解していないところで、子供は悩んでいるのかもしれないのです。

 

では転塾先を選ぶ時、どういった基準で選べば良いのでしょうか?

 

それは、ひと言でいうならば「子供の状態に合った塾」を選ぶということです。そしてその前提として、保護者が子供の気持ちをちゃんと理解しているかどうかが重要になります。じっくりと話し合うことをお勧めしているのは、そういった理由があるからなのです。

 

ただ、「子供の状態にあった塾」を探すというのは、とても大変なことです。仮に体験授業を受けたとしても、本当にその塾があっているかどうかの判断は難しい。だとしたら、逆転の発想をして「子供の状態に合わせてくれる塾」を探すという選択肢を取ることです。

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No.4 転塾のキッカケ? 一般的な塾学習での“落とし穴”

 

一般の大手塾が大切にしているのは、成績上位の子供のみというお話はすでに何度もしましたが、そこには塾を経営する側からの論理とは別に、塾の学習システムそのものにも“落とし穴”があります。それは、答えを丸暗記させるという詰め込み教育が実践されているということです。

 

一般的な塾では普通、子供たちに授業の板書をさせていますが、これは「書き写すことが勉強すること」だという誤解を子供たちに植えつけてしまうという大きな問題点があります。子供たちは、書き写すことが目的になってしまい、答えを丸暗記するだけであり、「理解する」までに至っていかないのです。

 

知識を丸暗記するだけでは、たとえ週例テストでは良い成績が取れても、月例テストや公開模試では良い成績に結びつきません。暗記した内容は時間とともに消えていきますし、きちんと理解できていないために、解につながっていかないからです。さらに、その原因としてよく「応用力がないせいだ」といわれますが、応用力がないのではなくて、勉強の仕方そのものが間違っているのです。

 

塾通いをしたために「勉強嫌い」になってしまったというのは、本来あってはならないことなのですが、可能性としては充分ありうることです。

 

先の長い子供たちの未来において、「勉強嫌い」なることのマイナス面は計り知れないほど大きいものです。なぜなら、中学に入ったあとには、高校受験・大学受験が待ち構えており、たとえ社会人になっても勉強をし続ける必要があることは、皆さんもご存じの通りだからです。

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No.5 転塾は、子供の将来に影響する ~ 勉強という迷路に迷わないために

一般的な進学塾業界は、子供の将来を考えるのなら、「良い学校に行く」ことが必要だという論理が中心になっています。そのために「頑張って勉強しましょう!」ということで、「良い学校に行く」ための学習システムを押しつけてきます。普通の進学塾は、有名校を目指す成績上位の子供たちを対象とした学習システムであるため、それについていけない子供たちは、塾での勉強が「わからない」「つまらない」ということになり、「勉強嫌い」という迷路に迷ってしまうのです。

 

では、「勉強嫌い」にならないようにするためには、どうしたらよいでしょうか?

それにはまず、勉強の仕方をトレーニングするということです。

 

【こだわり進学塾なかざわ】では、そういったトレーニングを[学習技能(スタディスキル)の育成]として、1.授業を聞くスキル、2.ノートをしっかり作り上げるスキル、3.わからないことを質問できるスキルという3つのスキルを獲得するトレーニングに力をいれています。

 

このトレーニングを積むことで、子供たちはしだいに勉強ができるようになり、さらに「やりたいことをやるために勉強する」ようになります。学校で勉強して、塾で勉強すれば、家では遊ぶだけでも構わないのですが、そういったメリハリのある生活が、子供たちを成長させていくのです。勉強だけが全てではないのです。

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No.6 塾を選ぶ判断基準とは?

塾を選ぶ際に必要なことは、まず子供の現時点のレベルを把握することです。

 

学校の成績から考えて、はじめから中学受験を目標にするのか、それともある程度成績が上がった段階で受験を考えるのか、今はまだ受験は考えず苦手科目を克服するなどの学習にとどめるのかなど、どのレベルにいるのかを知り、それに合った塾を選び出す必要があるのです。

 

このレベルをきちんと把握していないと、せっかく塾通いをしても効果が表れないばかりか、場合によっては子供にとってマイナスの方向に作用しかねません。

 

もちろん急な高望みも禁物です。子供たちには、最初から高いハードルを越えさせようとするよりも、まずは乗り越えやすいハードルを用意して、ハードル越えの達成感を味わわせてあげることが必要です。

 

塾を選ぶときに心がけていただきたいのは、塾説明会や体験授業へ積極的に参加するなど、子供に合った塾を見つけるための努力を惜しまないことです。世間や知人・友人の評価を参考にするのはよいですが、それだけで判断することはやめてください。

 

そして何よりも、訪問面談を重視してください。訪問面談では、現在の子供の状態を包み隠さず伝え、その時点での子供のレベルがどこにあるのかを塾側と共有してください。転塾の場合は、前の塾での様子も伝えてください。そして、子供のレベルに合わせた最適な学習法に対応できる塾なのかどうかを探り出してください。

 

【こだわり進学塾なかざわ】では、転塾してくる子供に対し、この訪問面談をキッカケとして「前の塾のどこが問題だったのか」について原因究明を行います。それによって、子供の状態がわかり、その子のレベルに合わせた最適な学習法を考えることができるからです。

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最後に

保護者の皆さまへ

子供たちの今、そして将来を考えると、塾選びは本当に大切なことであり、保護者の皆さまにとっても非常に難しい選択を迫られることとお察しします。 

だからこそ、転塾を考えはじめたら、まずは子供としっかり向き合い、子供の状態をしっかりと把握した上で、子供のレベルに合った塾を見つけてあげてください。

 

…そして、それでも迷ったら、ぜひ【こだわり進学塾なかざわ】にご相談ください。

「すぐにでも!」と急ぐ必要はありません。なぜなら、なかざわはいつでもお話をお聞きする用意ができていますので。

塾長 なかざわ光敏

 

 

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